マジック・オブ・パンドラ

マジック・オブ・パンドラ

 子どもが少し大人に成長するには「反抗期」を越えなければなりません

 普通の家庭に育っていれば、誰もが必ず経験する「反抗期」

 実は私、養護施設育ちのためかさしたる「反抗期」を経ていないんですよね

あなたも好きかも:ウィンフォール・イン・パラダイス
だから思考がお子様なのかもしれませんが

 牙と爪を抜かれた虎は、大きな猫にしかならないのです

 物語が始まった当初はごく平凡な日常を過ごしています

しかしそこに外部から抑圧されるのです

するとその状態をよしとせず「反抗」が起こります

あなたも好きかも:自粛警察 パチンコ
 そんな「反抗」には「跳ね返り」から「戦争」まで規模に差が生じるのです

 物語の中には最初から「戦争」状態な場合も多くあります

 宗田理氏『ぼくらの七日間戦争』は青葉中学1年2組の男子生徒8名が「反抗」から姿をくらまし、荒川河川敷の廃工場に立てこもって女子生徒たちと体罰で大怪我を負った少年と協力して、校則で「抑圧」する教師や勉強を「押し付ける」親に反旗を翻す「青春」物語です

 まさに少年少女らによる「戦争」と言ってよいでしょう

 たとえば『シンデレラ』は継母や義姉妹から下女扱いされていた女性が、「こんな下働きばかりしていないで自分も舞踏会に行きたいなぁ」と思ったところからスタートしているのです

 現状に「抗う」ところを読ませてから魔女が登場します

 寓話ですからもちろん魔女の登場は「ご都合主義」です

小説では使えません

もし小説に仕立てるなら、魔女の存在を冒頭からちらつかせる必要があります

「この世界には魔女が存在するんだ」と冒頭で読み手に認識してもらわなければ、いつ魔女を登場させても「ご都合主義」とみなされるのです