井川 大王製紙

井川 大王製紙

お目付け役で残ってくれたヒルドも、最初は呆れ顔ではあったが、楽しそうな主人に途中からは温かな目で微笑んでいる

「四日後には夏至祭か、早いものだな」「夏至祭の前の夜には、もう渡りをしないと」「ダナエさんは、次にはどこに行くのですか?」「いい匂いがするのは、あっちの方かな」「おや、そうなりますと、ヴェルリアを挟んで、海を渡るのですか」「海を渡ると食べ物には困らないよ」「お魚さんを食べるのですか?」「海竜や、波の妖精が美味しい」「海竜さん………」「でも、ここは楽しいからもっと春が長ければ良かったな」「寂しいですけれど、お友達なのでいつでもメッセージを下さいね」「うん」ほわほわとした微笑みを浮かべ、ダナエはこくりと頷く

ソフトクリームを食べるのは、こちらを発つ明後日にするそうだ

今日のようにあれこれ食べるとたくさん眠るそうで、明日は丸一日春闇になって寝ているらしい

魔術が潤沢で居心地のいいというこの森の一角をエーダリアから貸して貰えるので、素敵な睡眠を約束されたダナエは嬉しそうにしていた

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「ネア、夏至祭は気を付けてね」「ダナエさんも心配になるくらい、怖いものなのですか?」「子供は、妖精や精霊に攫われてしまうことも多い」「子供…………」「ネア様には私の庇護を与えておりますので、問題ないでしょう」「シーの庇護があれば安心だ」生真面目に頷いたダナエに、ネアはやっと息を吹き返したばかりの魔物に夏至祭の注意点を教えて貰う

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「前に、大晦日より厄介だよと話しただろう?境界が揺らぐ夜だから、人を食べたり、侵食する生き物達がたくさん出てくるんだ」「…………ほわ」「ほとんどのものは夜明けと共に消え失せるけれど、一部の者達は地上に残って、夏の終わりまでこちらで悪さをする」「それと、くれぐれも夏至祭に妖精に口付けるなよ?婚姻が成立するぞ」「アルテアさんの中で、私は痴女の通り魔か何かなのでしょうか

ほいほいと妖精さんに口付けたりはしませんよ!」「魔物の血を取り込むこと、魔物から装飾品を貰うこともですね」「ヒルドさん、私は魔物さんを食べたりもしません……」「いえ、あなたがというより、ディノ様以外の魔物にうっかりと誑かされませんよう」「そういうことなら気を付けます!しかし、そんな様子ならばあちこちで事件が起こりそうですね」「毎年、危険事項を記した手引書を配布しているのだがな………」エーダリアはもう悟りを開いてしまったのか、遠い目で空を眺めていた

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毎年夏至祭が地獄絵図になるので、その二日前と翌日は安息日になるらしい

不安で顔を曇らせたネアに、ゼノーシュが一ついいことを教えてくれた

「花輪がいっぱい飾られて綺麗だよ

エルダーフラワーの蜜をかけたプティングを食べるの」「プティング!」「でも、精霊とダンスを踊ると精霊の住処に連れて行かれちゃうからね」「なぬ……………」眉を下げて周囲を見回したネアに、一同は難しい顔になった

しかし、ネアには当日公務があるので、観衆の前で少女達とダンスを踊らねばならない

ディノは側にいてくれるが、果たしてそれで防げる範疇だろうか

「騒ぎを起こすなよ?俺は尻拭いに来れないぞ?」「アルテアさんは、まるでお父さんのようですね」「やめろ…………」エーダリアは勿論のこと、ダンスの時には一緒にいてくれるヒルドにも他に仕事はあるし、アルテアもその日は統括の魔物としての挨拶回りが各地であるのだそうだ

優しい風の吹く森の緑の天蓋を見上げて、ネアは夏至祭が無事に終わりますようにとこっそり願いをかけた

「…………ネア様?」その日ネアが会食堂でせっせと作業に励んでいると、通りかかったヒルドが眉を顰めた

「死んでしまった魔物を埋めているのです」「…………お亡くなりに?」「ええ

ですのでこうして埋葬していますが、また会えることを信じています」「…………ディノ様は、なぜお亡くなりになられたのでしょうか?」ヒルドが見下ろしているのは、床に倒れたまま動かなくなった魔物だ